人気ブログランキング | 話題のタグを見る

げいのう、げいじゅつ、スポーツ批評や創作文


by a763790270

1 清川泰次「天と地とー561956 

  反射する金属のような光沢、奥行きを感じる。

2 飯田昭二「Half and Half1969    

  トリック造形、真ん中に鏡、水色と白の変化。 

3 丹羽勝次「箱シリーズ’681968   

  箱はないが平面にかかったロープや平面がさも立体のように見えるトリック。 

4 丹羽勝次「NO HOOKS1968

  平面にロープ、さも立体のような平面のトリック。

5 中村宏「車窓篇 TYPE4197790  

  静謐画面、車の車内、人の手だけ写る、揺蕩うような紐、何?

6 前田守一「遠近のものさし」1967   

  平面なのに、遠近感あるものさし、だまし絵。

7 伊藤隆史「壁ノ鳥」1958   

  レリーフのような、ユーモラスな描写。  

8 遠藤亨「BOTTLE1979

  瓶と卵、不思議に重なる。

9 長岡宏「MITSUI BUILDING1975

  見上げるビル、空に似通うビル壁面の反射に映る向かいのビル、完全な左右対称で現実にありえないが、均整の取れたバランス。

10 長岡宏「Past-Present-future(A)1975

  高速道、フロントガラスから見える前景、バックミラーに映る後景。 

11 長岡宏「雑草’81-A1981

  繁って開く草草、緑の多種多様な色遣いに深み。

12 鈴木慶則「非在のタブロー(マグリットによる)1967

  画面構成を盾半分ずつ表と裏にして、両面同時に見せているような。 

13 野田哲也「Sept.22nd ’87.in KikkodaiKashiwa-shi」」1987

  新興住宅団地がのどかに広がる日常風景。

14 柳澤紀子「水邊の庭Ⅰ」1998

  抱きあう二人、ボートには水がたまり水面にはおもちゃのボートが浮く、何かさめざめ。、

15 柳澤紀子「水邊の庭Ⅴ」2000

  天使の羽根、抱きかかえる手のような水の塊? 

16 柳澤紀子「水邊の庭Ⅷ」2002

  抱きかかえるような両手、転がったような横倒しの桶、近づく犬。

17 依田寿久「無題No.51980

  象の皮膚のような凹凸、硬そうな皮膚表面のような。  

18 長船恒利「在るもの「島田」」1978

  昭和レトロな木造建築、風情がよい。

19* 長船恒利「在るもの「清水」」1978

  草薙神社への案内としての南幹線上の石鳥居、何気ない日常風景に風情が漂う。

20* 長船恒利「在るもの「菊川」」1986

  バーンと道、鉄塔、丘が広がる。

21 田中孝「On The Table1981

  画面を明るくし、右側を暗くし、中央にある物に陰影がつくように配置。 

22 園山晴己「D’Encre-Y1988

  汚れたインクとインク置き場、風情漂う空間。

23 辰野登恵子「Black-85M-21985

  白と黒、奥行き、疾走感、停滞感。 

24 森村泰昌「批評とその愛人(1)(4)(5)(7)1989

  温かそうに赤みを帯びたフルーツが眠る人の顔に。

25 川俣正「袋井駅前プロジェクト19881988

  斜めの立体模型、不思議な空間。

26 白井嘉尚「シャーベットのように」1987

  ブチャーと広がったかのような色とりどりのパズルのピースや溶けだした液体ジェルのようなカラフルでカオス。

27 白井嘉尚「Drawing by Printing(1991,10-4)1991

  暗い、中央の縦の白っぽいものは何?深みが。

28 白井嘉尚「Drawing by Printing(1993,531)1993

  墨絵のような暗い何か? もやもや。

29 宮島達男「Monism/Dualism No.121999

  数字の点滅照明、緑と赤、変化する数字、19までがランダム、0はない、

30 石田徹也「飛べなくなった人」1996

  シラーとした目つきで、飛行機と化したサラリーマン男、侘しくも流れのままに生きていくような。 

31 石田徹也「引き出し」1996

  彼の作品にしては小品、困惑したような表情、棺桶には花を手向けられた本人が眠っている、

32 大庭大介「THE BATTLE STAGE2016

  金属のような反射、彫りつけられたような曲線が縦横無尽に走る。

~名品コーナー(1階エントランス)
1 岸駒:がんく「芙蓉峰」19世紀前半(江戸時代後期)

  富士山頂の白雪を広々と清々しく描き、右に雲を湧かせ風情漂わす。

2 和田英作「富士」1918

  冬早朝、朝焼けに輝く白富士、麓は冬枯れた枯葉の雑草。

3 ガスパール・デュゲ「サビーニの山羊飼い」16691671

  田舎の薄暗い光景を自然豊かにのんびり描く。

No.に*個人蔵:181920、左記以外県立美術館蔵

・総評:主に当館蔵作品で、現代美術の動向を感じさせつつ、「天地耕作」の鑑賞手引きの参考にしている。


# by a763790270 | 2024-03-29 00:30 | 美術

本展示やパフォーマンスは野外で製作実施されたもので、写真や動画で記録されたものを展示している。

☆~天地耕作 壱~

 ロープの網目から灰色の空が(白黒写真)、幽玄にかすむ渓谷にロープの網目、地から湧き出たようなぐにゃぐにゃの枯れ木の枝や根が付いた木材の群れ、白いビニールと怪獣のような木の幹や枝の数々、地から突き出す柱、竹やぶに吊るされる巨大なハチの巣みたいなもの、鳥居のような異形にして畏敬の門、畏敬の門の向こうに海が、やぶの向こうに耕作人、神秘的なやぶの中の湾曲した幹、地に湧き出た異形の木々の並列、竪穴住居のような石垣、丸太、樹木枯れ木木材の造形、木材の秘密基地、吊るされた紐紐、

☆~天地耕作以前~

 怪物お化けユーモア不思議造形カラフル、木の枝やロープのぐにゃぐにゃモンスター、ぐにゃぐにゃ馬車、土俗的原始的、ストラヴィンスキー「春の祭典」の可視化、

☆~A-Value

☆~湖東中学~

 蜘蛛の巣というより広がる放射状の屋根みたい、古代の儀式祭祀場の跡、

☆~天地耕作 弐~

 秘密基地の水没、風情が漂う、

☆~天地耕作 参~

 木の枝の家のような、漆喰を塗ったり、火祭りのような、

☆~天地耕作 海外~

 岩に描かれた曼荼羅模様、立てられた石の数々、何かのモニュメント、何かを希求する、

☆~天地耕作 四~

 湖と湖畔に作られるモニュメント、

☆~天地耕作 五~

 モニュメントいや作ることに何の意味が? パフォーマンスの意味は? とにかく何かがある、

☆~天地耕作 六~

 子供たちと工作、何かが満ち、何かが放たれる、生きてここにいてよい、

☆~天地耕作 七~

 ちょっとスマート化した秘密基地、祭祀場、エネルギーが満ちる、

〇総合

 生きてここにあることを寿ぐのか、神の祝福か、神・自然と交わるのか、異形にして畏敬、


# by a763790270 | 2024-03-26 22:27 | 美術

~大展示室~  絵師:歌川広重

1「三十六歌撰 東京梅屋敷臥龍梅」喜斎立祥(二代歌川広重)1866

 梅花、木の枝の構図見事。

2「東都名所 亀戸梅屋舖ノ圖」1843044  舖=フ、ホ、シク、ミセ

 空がピンクで華やかで温かそう、地面の緑と対照的。 

3「名所江戸百景 蒲田の梅園」1857 

高い樹木の梅で空は上から紺、赤、ピンク、橙、地面は薄い黄緑、濃い緑にして華やか。

4「名所江戸百景 真崎邊より水神の森内川関屋の里を見る圖」1857 

 円窓から椿の花が見え、椿の先の空には渡り鳥の雁の群れが、舟や山も見え長閑な風情。

5「江都名所 王子稲荷の社」183234

 桃だけでなく、民家のかやぶきや広々した風情に趣がある。 

6「東都名所 上野東叡山ノ圖」183044

 薄ピンクの桜一色、不忍池が広々している。

7「名所江戸百景 上野清水堂不忍ノ池」1856

 高台の舞台と桜、不忍池が広々と見える。

8「浅草金龍山奥山花屋敷」1853

 桜も見事だが、それ以上に前景は並列の12名女、その着物の柄が多種多様。

9「東都名所 隅田川花盛」183044

 桜以上に川と山ののどかな風景を見せたいようだ。

10「名所江戸百景 隅田川水神の森真崎」1857

 近景に桜花びらを接写し、遠景に川と山の広々したのどかさ。

11「江戸名所 新吉原仲の町さくら時」1857

 中央の桜の大輪が見事で、花魁や客たちのにぎやかさ。桜は根付きで展示されたもの。

12「江都名所 御殿山遊興」183044

 半身客と桜、品川沖の海に帆掛け舟。

13「江戸名所 飛鳥山の花」1854

 緑の野の中にピンク桜遠景には白い富士、のどか。

14「名所江戸百景 玉川堤の花」1856

 堤の湾曲、桜並木縦列、緑、紺、ピンクの鮮やかさ。

15「東都名所 日暮里」183044

 桜と花見客のにぎやかさ。

16「名所江戸百景 日暮里諏訪の臺」1856

 緑の野と桜花、広々している。

17「名所江戸百景 深川八まん山ひらき」1857 

 濃いピンクのつつじと薄いピンクの桜が同画面に咲き誇っていて華やか、同時には咲かないので空想。

18「三十六歌撰 東京護国寺きりしま」1866 喜斎立祥

 つつじ花びら接写、遠景に寺の建物を配し、華やかさと奥ゆかしさを醸し出す。

19「東都名所 亀戸天満宮境内之圖」184750

 桜と藤の共演(空想)で華やか。

20「東都名所 亀井戸池中藤花之盛」183538

 縦の構図で、眼鏡橋、藤棚、女人3名、風情。

21「名所江戸百景 赤坂桐畑」1856

 桐幹接写、遠景の池と集落に落ち着きと風情。

22「三十六歌撰 東京北沢牡丹」1866

 鮮やか大輪牡丹、緑の野の風情。

23「名所江戸百景 堀切の花菖蒲」1857

 紫ですっくと立つ花菖蒲、向こうにも花々が広々、地平線上が赤いのは夜明け?初夏のあけぼの。

24「今様六歌撰 (百合)1867

 オレンジ色の鬼百合、いなせな歌舞伎役者。

25「名所江戸百景 綾瀬川鐘か渕」1857

 合歓の花と葉、向こうは川に浮かぶ筏に乗った人。

26「三十六歌撰 東都浅草花やしき紫陽花」1866 喜斎立祥

 紫やピンクの紫陽花、向こうは三重塔。

27「東都名所 忍ヶ岡蓮池之圖」1831

 蓮池を濃い緑と青で表現。

28「江都名所 深川富岡八幡」183044

 蘇鉄と女衆や参詣人の鮮やかさ。

29「江都勝景 虎之門外之圖」183538

 大名屋敷の石垣と二階建て長屋の見事さ、朝顔籠持つ母娘の着物の鮮やかさ。

30「俳優百花撰 花野村の千種 實は 鳥山秋作照忠」1864 三代歌川豊国

 鮮やか秋花と色っぽい中村芝翫、着物の柄が見事。

31「三十六歌撰 東京亀戸川はぎ」1866 喜斎立祥

 爽やか奥ゆかしい萩花に清々しい風情。

32「當盛六歌撰 秋海棠」1854 三代歌川豊国

 ほんのり秋海棠、役者のつややかさ。

33「七伊呂波拾遺 三略の巻 鬼一法眼」1856 三代歌川豊国 

 斜めにきりっとにらみの役者。

34「三十六歌撰 染井きく」1866 喜斎立祥

 あでやか大輪菊、川べりの野と対照的。

35「名所江戸百景 王子瀧の川」1856

 紅葉が濃い紫で分かりにくい、緑の野と対照的、滝がアクセントのワンポイント。

36「名所江戸百景 真間の紅葉手古那の社継はし」1857

 やや枯葉色の紅葉越しに空飛ぶ雁の群れ。

37「江戸名所 品川海晏寺紅葉見」1853

 マジックアワー、紅葉の向こうに品川沖海と帆掛け舟、それ以上に女人3名の着物の柄の鮮やかさ。

38「名所江戸百景 よし原日本堤」1857

 月と渡る雁の群れ。

39「名所江戸百景 上野山内月のまつ」1857

 松の幹がうねり曲がって丸くなっている姿が見事で向こうに夜明けの街並。

40「名所江戸百景 八景坂鎧掛枩」1856

 松が見事な風情、旅ゆく人の品川沖の帆掛け舟。

41(雪中椿)184446

 椿に白雪積もり風情を醸し出す。

42「名所江戸百景 浅草金龍山」1856

 雷門の先、雪積もる浅草寺。

43「江戸名所 上野東叡山」184347

 寛永寺に積もる雪景色、凛としつつ。

~小展示室~

44「東海道五十三次の内 見附 しづか」1852 三代歌川豊国

 役者の着物柄、花簪、豪華。

45「東海道五十三次之内 吉田之驛 夕霧」1852 三代歌川豊国

 菊模様の着物柄、あでやか。

46「東海同五十三次の内 金谷 朝顔」1852 三代歌川豊国

 萩散らしの鮮やかさと奥ゆかしさ。

47「東海道五十三次之内 宮 景清」1852 三代歌川豊国

 派手な牡丹と景清のどぎつさ。

48「東海道五十三次の内 京 二 真柴久吉」1852 三代歌川豊国

 ひょうたん模様が軽やか。

49「東海道五十三次之内 石部 おはん」1852 三代歌川豊国

 紫鹿子模様に渋い色合わせ。

50「東海道五十三次之内 二川 小冬」1852 三代歌川豊国

 あでやかでさっぱりした着物の柄。

51「東海道五十三圖繪 十六 蒲原 旅舎の座敷 ふじ川 岩渕」184952

 着物は松葉に小花散らし。

52「東海道五十三對 大磯」184447 歌川国芳

 曽我物語絵図の着物の鮮やかさ。

53「五十三次 嶋田」1852

 嶋田川越人足があざやか着物の女人を背負う。

54「五十三次 宮 熱田濵ノ鳥居」1852

 女人2名、着物が渋さと清々しさ。

 ~廊下~

1「丸子庵」「薩埵峠」さったとうげ:エミリー・ホール・チャーチ

  浮世絵をもとにして、そこの個所に写真の実写風景や人物を重ねて、浮世絵を実写化コラージュしたような錯覚にとらわれ、パロディでありつつ風情が良く新鮮な抒情が漂う。

2「判じ絵」

 遊び心が愉快 

3「絵双六」

 昔の遊びゲームの絵がよい。 

4「上下絵」

 上下逆さにしては楽しめる。

5「鞘絵」

 曲線系がこう見えるところが面白い。

6「影絵」

 楽しめる。

7「浮世絵の道具、彫り、摺りの紹介」

 一目で彫りや摺りの流れがわかる。

8「浮世絵の摺り体験」有料

 重ね摺りがわかるようだ。

9「東洲斎写楽の復刻画、数枚」

 復刻であっても素人の私にはそれなりに楽しめる迫力がある。かなり誇張した描き方により迫力が増す。

10「東海道五十三次 歌川広重 復刻画、数枚」

 きめ細かさがよくわかる。

*鑑賞時間 1:30

*大展示室と小展示室の作品のほとんどは当館蔵。

静岡県立中央図書館蔵No.18,22,24,26,30,31,347点。個人蔵No.32,332点。

*総評:歌川広重の絵は葛飾北斎や東洲斎写楽に比べるとしっとり落ち着いた風情で、リラックスして見られる。また今回気付いたのは青以外に、緑色が鮮やかで美しいことだ。黄色とうまく使い分けると明るい春景色などを表せ、秋の哀愁的風情以外にも見所が多いことを知った。まさに江戸時代のエンターテインメント、風景画で旅情を掻き立てさせたのだろう。江戸時代の旅行ブームを作り出す一翼を担ったといえるだろう。かなりの癒し効果をもたらす。

*当地はかつての由比本陣跡地で庭園や離れの茶亭に風情が漂い、正面の通りは旧東海道宿場街で史跡旧跡多数である。由比の街並み自体が昭和レトロで狭い路地が多数残る。まるで映画やテレビドラマのロケ地みたいだ。


# by a763790270 | 2024-03-26 21:43 | 美術

~第1章~

〇「安寿厨子王丸」1961

・制作資料、ライブアクションの写真、絵コンテ、作画セル画、広報宣伝ポスター、場面写真、作品関連資料、人形

 演出助手で指名の掲載はみられないが、製作内容に深くかかわっていたようだ。色褪せた手書きノートまで展示され、苦労の後が偲ばれる。

〇「わんぱく王子の大蛇退治」1963

・脚本、絵コンテ、作画セル画、背景画、広報宣伝ポスター、

 演出助手で指名掲載はないが、内容に深くかかわっていたのだろう。

〇「狼少年ケン」196365

・脚本、絵コンテ、音楽、広報宣伝宣伝用セル画、映像第72話「誇り高きゴリラ」より、作品関連資料人形、

 演出家となり、1週間に30分を製作するという忙しさだが、いろいろなことを試しアニメ監督としての力量を蓄積したようだ。

〇「太陽の王子 ホルスの大冒険」1968

・企画書、企画ノート、脚本準備ノート、脚本、スタッフへの覚書、スタッフからの提案、香番表、テンション・チャート、進行管理、東映動画との交渉記録、イメージボード、キャラクター・スケッチ、キャラクター表、美術設定、色指定、絵コンテ、原画、動画、セル画、背景画、音楽設計、歌詞、楽譜、振り付けの写真資料、広報計画、ポスター、予告編映像、「収穫の頃」シーン、場面写真、タシケント映画祭関連資料、

 初の長編映画の演出。手書きノートに苦労の後、細かい工夫、手直しの跡が残る。

~第2章^

〇「パンダコパンダ」、「パンダコパンダ雨降りサーカスの巻」197273

・企画ノート、脚本準備ノート、絵コンテ、レイアウト、ポスター、

 キャラは可愛くほんわかしているが、綿密な計算や準備があってのことで、手直し工夫には枚挙のいとまがない。

〇「アルプスの少女ハイジ」1974

・企画ノート、脚本準備ノート、ロケハン資料、キャラクター・スケッチ、キャラクター表、絵コンテ、レイアウト、原画、動画、セル画、背景画、オープニング映像、第1話抜粋、関連グッズ、アルムの山小屋ジオラマ、模型、

 絵コンテの精密さ丹念さは素晴らしい。精緻な背景が好ましい。ハイジのキャラは最初は三つ編みの可愛らしさだがショートカットのボーイッシュな少女に変遷している。ロケハン写真にリリシズム。丹念な描写でこまかい指示記号のオンパレード。

〇「母をたずねて三千里」1976

・レイアウト、原画、背景画、映像第2話抜粋、劇場版ポスター、関連グッズ、

 背景が美しい。

〇「赤毛のアン」1979

・脚本準備ノート、キャラクター・スケッチ、キャラクター表、絵コンテ、レイアウト、原画、セル画、背景画、オープニング映像、劇場版ポスター、関連グッズ、

 成長するキャラを育てていくかのような進行になっている。

〇その他

・「ペリーヌ物語」絵コンテ

・「NEMOニモ」イメージボード

~第3章~

〇「じゃりン子チエ」1981

・キャラクター表、レイアウト、背景画、映像、ポスター、

 大阪下町の風情人情を丁寧に掘り下げている。庶民生活への関心深まり。

〇「セロ弾きのゴーシュ」1982

・美術ボード、背景画、音楽設計ノート、ポスター、映像、作品関連資料「カッコー通信」、オープロダクション、

 丁寧な背景で手作り感が大きい。

〇「柳川掘割物語」1987

・企画ノート、脚本、ポスター用イラスト、

 実写映画で一部アニメ使用だ。日本文化あるいは庶民生活への関心を深めている。

〇「火垂るの墓」1988

・脚本準備ノート、ロケハン資料、イメージボード、色指定、絵コンテ、レイアウト、セル画、美術ボード、背景画、ポスター、

 淡いコンテ絵に抒情性が出る。丹念な出来栄え。高畑勲代表作。

〇「おもひでぽろぽろ」1991

・キャラクタースケッチ、キャラクター表、レイアウト、セル画、美術ボード、背景画、ポスター、

 口パク指示が面白い。精緻な背景に抒情性が出る。傑作。

〇「平成狸合戦ぽんぽこ」1994

・イメージボード、美術設定、レイアウト、セル画、美術ボード、背景画、映像、ポスター、

 里山風景の美しさ。

~第4章~

〇「ホーホケキョとなりの山田くん」1999

・着彩ボード、映像、ポスター、

 絵を簡略化させ、精緻精密なリアリズムから進化している。

〇「かぐや姫の物語」2013

・イメージボード、ボード、原画、背景画、映像、ポスター、高畑勲が使用していたストップウォッチ3台、

 精緻精密なリアリズムとは違う余情を与える水彩画のような白残しで水墨画のような絵世界を切り開いた。ただこういった絵をアニメにするとなると今まで以上に手間暇がかかっている。高畑勲だけが作り出しえた独特な映像アニメ美世界。ファンタジー風心象イメージ風画面。途切れた輪郭線、水彩風水墨画風おぼろな彩色、心象イメージのままアニメ化し人間心理画像に肉薄している。

〇その他

・フレデリック・バック関連資料

・「クラック」原画

・「木を植えた男」原画

・映像「やぶにらみの暴君」

  フレデリック・バックの影響があることが分かる。


# by a763790270 | 2023-12-28 19:41 | 美術

~~(第7展示室)~~

~聖書~

〇・1~7:エルンスト・バルラッハ1870~1938,  1920~21

1「神の変容より第一日」

  モヤモヤ感。 

2「神の変容より大聖堂」

  飛翔感。 

3「神の変容より神の乞食」

  悲惨と希望。

4「「神の変容」より死の舞踏」 

   暗い、不気味とユーモア。

5「「神の変容」より神の腹」 

  暗黒面。

6「神の変容より岩山」

  失望。

7「「神の変容」より第七日」   

   やれやれ、リラックス。

8パブロ・ピカソ1881~1973「ダヴィデとタテシバ」1949

  すごい迫力、線描の妙。

〇・932:ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ17271804175053

9「「エジプトへの逃避」より 来るべき出発についてマリアに話すヨセフ」

  折り目正しい描写。

10「「エジプトへの逃避」より 隠れ家を探すヨセフとマリア」

  マリアが愛らしい。

11「「エジプトへの逃避」より 椰子の木の下の聖家族」

  愛らしく描く。

12「「エジプトへの逃避」より エルサレムを出て行く聖家族」

  後ろ髪引かれる思い。

13「「エジプトへの逃避」より 城壁に沿って歩く聖家族」

  疲労感。 

14「「エジプトへの逃避」より マリアの腕に抱かれた幼子を崇めるヨセフ」

  栄光。

15「「エジプトへの逃避」より 幼子を腕に抱いたマリアと籠を背負ったヨセフ」

  希望。

16「「エジプトへの逃避」より 羊飼いの群れのそばを通り過ぎるヨセフとマリア」

  光り出す叡智。

17「「エジプトへの逃避」より 天使に案内されるマリアと幼子を抱いたヨセフ」

  栄光への導き。

18「「エジプトへの逃避」より 避難途上の休息」

  可愛い幼子。

19「「エジプトへの逃避」より 川岸の聖家族」

  薫風。

20「「エジプトへの逃避」より 川岸を離れる聖家族」

  助け。

21「「エジプトへの逃避」より 天使に助けられ小舟に乗り込む聖家族」

  守り風。  

22「「エジプトへの逃避」より 小舟で川を渡る聖家族」

  希望の風。 

23「「エジプトへの逃避」より ヨセフと天使に助けられ小舟から降りるマリア」

  驢馬がユーモラス。

24「「エジプトへの逃避」より 二人の天使が歌う傍らで幼子を崇めるヨセフ」

  休憩。

25「「エジプトへの逃避」より ピラミッドのそばを通り過ぎる聖家族」

  長旅のお導き。

26「「エジプトへの逃避」より 坂道を下る聖家族」

  抒情的光景。

27「「エジプトへの逃避」より 頭部が落ちた彫像のそばを通り過ぎる聖家族」

  森の描写に迫力。

28「「エジプトへの逃避」より 木陰で一休みする聖家族」

  疲労。

29「「エジプトへの逃避」より 天使に助けられるマリアと籠を背負ったヨセフ」

  苦労。

30「「エジプトへの逃避」より 驢馬を連れたヨセフに続くマリア」

  困難。

31「「エジプトへの逃避」より ヨセフの後を行くマリア」

  疲れてはいるが町が見えてほっとする。 

32「「エジプトへの逃避」より エジプトに着いた聖家族」

  混み合う町。 

33「「エジプトへの逃避」より エジプト避難途上の休息」

  沈黙リアル。 

34アルブレヒト・デューラー14711528「放蕩息子」1496

  不気味なユーモア。

〇ジャック・カロ159216351620年代中頃? ・3541

35「「大受難伝」より 使徒たちの足を洗うキリスト」

  精緻、静謐。

36「「大受難伝」より 最後の晩餐」

  静かに折り目正しく。

37「「大受難伝」より 死の有罪宣告」

  クールに描写。

38「「大受難伝」より 茨の冠」

  劇的。

39「「大受難伝」より エッケ・ホモ(この人を見よ)

  大喝采。

40「「大受難伝」より 十字架運び」

  困難をクールに描写。

41「「大受難伝」より 十字架設置(昇架)

  いたましさ。 

~ギリシャ神話~

〇ゼバルト・ベーハム15001550154248、・4253

42「「ヘラクレスの事績」より ヘラクレスとケンタウロス」

  精緻。 

43「「ヘラクレスの事績」より ヘラクレスとネメアのライオン」

  アクション。

44「「ヘラクレスの事績」より ヘラクレスとヒュドラ」

  対決。

45「「ヘラクレスの事績」より ヘラクレスとガザの柱」

  力自慢。(今流血のガザはどうなる。)  

46「「ヘラクレスの事績」より ヘラクレスとカクス」

  バトル。

47「「ヘラクレスの事績」より ヘラクレスとアンタイオス」

  精緻表現。

48「「ヘラクレスの事績」より ヘラクレスとケルベロス」

  躍動感。

49「「ヘラクレスの事績」より ヘラクレスとトロイア人」

  残酷。

50「「ヘラクレスの事績」より ヘラクレスとネッソス」

  死の矢。

51「「ヘラクレスの事績」より ヘラクレスとイオレ」

  集団格闘。 

52「「ヘラクレスの事績」より ネッソスの衣服をヘラクレスに届けるリカス」

  精密に背景も描写。 

53「「ヘラクレスの事績」より ヘラクレスの死」

  煙や炎の描写がよい。 

54ヘンドリック・ホルツィウス15581617「オケアヌス」158990

  雄々しさ。

55ヘンドリック・ホルツィウス「テテュス」158990

  優雅。

56クロード・ロラン1604/051682「エウロパの略奪」1634

  線描がリアル。

57サルヴァトール・ローザ16151673「イアソンとドラゴン」166364

 ドラマティックなアクション。

58ジャン・ヴィクトル・ベルタン17671842「ディアナと水浴するニンフのいる古典的風景」1797

 リアルな可愛い絵。

59ジャン・ヴィクトル・ベルタン「ナルキッソスのいる古典的風景」1797

 緑色に癒しがある。省略が残念。

60ケル・グザヴィエ・ルーセル18671944「「風景」より ニンフのそばで遊ぶキューピッド」1900

 幻想的。

~名品コーナー(1階エントランス)~

1式部輝忠「冨士八景図より第一、二幅」1530

 黒富士、月がアクセント。

2式部輝忠「冨士八景図より第七、八幅」1530

 白雪の富士、下の雲海、飛翔する雁、秋の風情。

3坂田一男18891956「祭壇の男」1926

 形の奥行きにめまいしそう。

4丹羽勝次1931~「NO HOOKS1968

 ピンクや水色の組み合わせとロープが面白い。

〇総評

 版画描写は写実的である。異郷の地の珍しい風物を描きこむことで、見る人の興味関心を高め購入を促す狙いがあったのだろう。


# by a763790270 | 2023-12-28 17:43 | 美術